2018年3月23日金曜日

「リスク・オン」と「リスク・オフ」って何?大事なの?

リスク・オンとリスク・オフについて

この二つの言葉は市場のトレンドの方向性を表しています。FX市場に限らず、株式市場、金相場など、その他金融市場全てに関係している言葉です。金融のメッカ米国では「市場は人の感情(ムード)で動いている」といわれます。リスク・オンとリスク・オフの言葉は、市場を動かす投資家のムードを表していると覚えます。

リスク・オンとは

「リスクオンの状態」と言われる市場は、トレードムードがリスクを容認している状態です。このようなときFX市場では、高金利通過が買われたりします。いわゆる円安に動きやすい状態ですね。

リスク・オフとは

「リスクオフの状態」と言われる市場は、トレードムードがリスクを嫌っている状態です。「リスク回避」という言葉を耳にした事はありませんか?2008年の後半から数年ほどは「リスク回避の円買い」や「リスクを嫌いお金が金相場にながれる」などのキーワードに溢れていました。この状態では、VIX指数が跳ね上がります。

VIX指数(ボラレティ・恐怖指数などともいわれています)とは

細かな説明はググってください。
簡単いえば、投資家の金融市場に対するムードを表す数字です。シカゴオフション取引所(CBOE)が独自の算出方法で数値化し、チャートで公表しています。リスク・オンの状態ではこの数値は比較的低い数値で日々安定した動きをみせます。リスク・オフの状態ではこの数値が激しく乱高下します。 投資家の心理を暴くこのVIX指数は、2008年のリーマンショックから日本でも一般的に知られるようになったのではないでしょうか。

最近のリスク・オフ

今まさに市場はリスク・オフの状態だと囁かれています。(3・23日現在)例えばドル円が円高に動いています。先週のFXコラムなどを読んでいると、アメリカの金利が上がっているのに円高になるのが「異常」だという趣旨の記事がちらほら。気になったのでVIX指数を確認してみると。。。
恐怖指数と言われるVIX指数。これをみると最近の円高を、すこし納得できるような気がします

2016年に入ってから10−15ポイントで落ち着いていた数値が、2018年2月5日あたりから跳ね上がり、下がってはきているもののまだまだ波が荒い事がわかります。ちなみにこの大波は2017年10月から下落するドル安円高の動きが元凶とみるトレーダーは大勢います。円ショートで保有するドル建ての利回りを吹き飛ばすほどのドル安に不安になった投資筋が一気にうりまくり、このボラリティーになったとの事です。

さて、このチャートは2008年のリーマンショックの波も見れるロングレンジのチャートなので分かり使いかもしれません。いい機会なので、ご自身で見やすいチャートを探してみるのもいいかもしれません。

0 件のコメント:

コメントを投稿